万年筆の知識

【レビュー】採点ペンのおすすめメーカーはどこ?プラチナ、パイロット、セーラーの3社で比較!


学校の先生がテストの採点で使う赤文字のペン、実は、あの採点ペンはプラチナ万年筆用の「プラチナカートリッジインク」のレッド(RED)を使っています。あの懐かしいピンクのような赤い採点の色が懐かしくて、私もAmazonで採点ペンを購入してみました。例えば、資料を読んでいても、大事な部分をあの採点ペンの色でマークすると不思議と気分があがります。娘の勉強を見てあげる際に、あの採点ペンを使うと、なんだか学校の先生になった気分になります。

一般の方にはあまり知られていないのですが、あの採点ペンはインクの色が少なくなると、よりピンクに近い色になります。カートリッジインクを新しく入れ替えたばかりの時は、より赤味が増すのです。更に、採点ペンで書く時と、万年筆デスクペンで書く時と、高級万年筆(プラチナ万年筆 プレジデント)で書く時も、よりピンクに近かったり、赤に近かったりと発色が違ってくるのです。

そんな採点ペンを使い始めると、ある悩みが出てきました。それは、採点ペンのペン先が使用回数によって、どうしても劣化してしまい、ペン先を交換しなくてはいけないことです。その煩わしさから「ペン先を交換しなくても良い採点ペンはないものだろうか?」と考えるようになりました。そして、その答えが、ペン先が金属でできている万年筆を使うという発想だったのです。
そんな採点ペンをきっかけで、私は次第に万年筆に興味を持つようになったのです

プラチナペン(DP-1000AN)採点ペンから万年筆へ

まず、最初に使いはじめた万年筆が、プラチナ万年筆のデスクペン(DP-1000AN)でした。
このデスクペン(デスク万年筆)は、ペン先が金属でできていて、サイズは極細です。
ペン先(ニブ)には、スチール、14K(14金)、18K(18金)、21K(21金)などがありますが、こちらの万年筆のペン先はスチール製、いわゆるスチールニブです。最近ではスチールニブの殆どがステンレス製となっています。

万年筆デスクペンは、紙にゆっくりと文字を書いてもインクがドボドボと出ることが無い為、きちっと丁寧に文字を書く硬筆の練習用に使われることも多く、この万年筆が一番書きやすいという人もいます。文字のサイズは極細ですので、大学ノートに小さな文字を書く時などは重宝します。この極細で、大きな文字を書くと、線が細すぎてしまいます。

ドイツ製のLAMY 万年筆にも色々ある

私が人生でもっとも長く愛用した万年筆は、実はドイツ製のLAMYの万年筆で、愛用歴は15年ほどです。LAMYの万年筆は2,500円から4,000円前後のお手頃価格で購入することができるので、これまでに10本ほど購入して愛用してきました。

長年愛用した理由は、まず値段がお手頃価格だったこと、LAMYの万年筆は、親指、人差し指、中指とペンの当たる部分の形状がカクカクしていて独特で、とても持ちやすく、はじめて手にした時は、なんて変わった画期的な形状なんだと感動したことを覚えています。文字のサイズは、一番細いとされる極細(EF)から太字(B)までありますが、個人的に、一番、使いやすかったのが、ペン先がEFの極細字でした。ペン先素材はスチールで、文字を書いた時に、サクサクとした感じで、とても気に入りました。

私が使ったペン先サイズの殆どが極細(EF)でしたが、同じ極細でも、個体差があり、あるペンは書きやすい、あるペンは、あれっ?ちょっと書きづらいなぁと、個体差がありました。

LAMYはとても使いやすくて、直ぐに手にできる万年筆ですが、私にとっての難点があり、それは、しばらく使わないと、インクが乾燥して文字がかすれて書けなくなること、インク漏れを起こし、キャップにインク漏れを起こしたり、気が付いたらインクが手に付着していた、ということが何度も何度もありました。それで、世に出回っている他の万年筆に興味を抱くようになったのです。

より品質の良い万年筆が欲しい

ドイツ製のLAMYから日本製の万年筆に目を向けた時、もっとも身近にあったのは、冒頭でも書いた通り、プラチナ万年筆でした。それは、採点ペンで使っているインクを、そのまま万年筆で使うことができるからです。では、どの万年筆を買おうかと、プラチナ万年筆のホームページを見たり、ネット検索でレビュー記事などをチェックしてみると、プラチナ万年筆といえば、そのブランド名は、“3776センチュリー”シリーズだということが分かりました。ペン先は14Kで、プラチナ万年筆といえば“3776センチュリー”で知られるくらい代表的な万年筆であることが分かりました。

引用元:https://www.platinum-pen.co.jp/products_category/fountain-pen/

万年筆に関する私の見識は、3776センチュリーの名称さえも知らないほど、何も分かっていなかったのです。
万年筆は、個体によっても、書き味がまるで違うことは、LAMYの経験から知っていたので、早速、全ての万年筆の試し書きができるショップに出かけてみました。色々なショップがありますが、ヨドバシカメラ、東急ハンズには、万年筆に非常に詳しいスタッフの方がいるので、これから万年筆を始めてみたいという方には、是非、オススメです。

万年筆のぬま(沼)

さて、ショップに足を運んでみて、プラチナ万年筆限定で、購入する万年筆を絞ることにしました。
まず、3776センチュリーの全てのサイズを試し書きしてみました。次に、センチュリーよりも上位ブランドであるプレジデントの全てのサイズを試し書きしてみました。
プラチナ万年筆には、ペン先がスチール製の格安のものから、18Kのものや、ペンのボディが樹脂のもの、木製のもの、漆塗りのものまで多種多様にありますが、ボディよりもペン先重視で決めようと、14Kか18Kのどちらかに絞ることにしました。

その上で、センチュリーシリーズと、プレジデントシリーズのどちらかを選択することにしました。約2時間ほど、試し書きをしましたが、どちらを選べば良いか、その場で決めることができず、友人に電話で聞いてみると、「センチュリーとプレジデントの両方持っている、貸してあげるので、数日、使ってみたら」とのことで、その晩、友人に3776センチュリーの万年筆を借りることにしました。夜、友人に3776センチュリーとプレジデント20000Pの中字(M)を借りた際、その友人はこんなことを言いました。
「万年筆は、日本製、外国製、メーカーによって書き味がまるで違うし、ペン先にも、スチール製や、14金、18金、21金と、書き味がまるで違う。それに、ペン先のサイズも極細から極太までまるで違う、更には、長刀研ぎといって、ペン先を職人が手作業で研いだものもあり、一度、万年筆の世界に入り込むと、あれでもない、これでもないと、次から次へと他の万年筆を求めてしまい、いわゆる万年筆の沼にはまってしまう危険性があるから、気をつけてね!」と。
そして、その沼にはまらないようにするにはどうすれば?と聞くと、「沼にはまると、より高級で良い書き味のものを求めるようになるから、最初から、高級で値段の高い物を選んだ方がいい」というのである。
この時は、まだ、友人の言っている意味は分からなかったのですが、それから数年後、私は沼に足を突っ込んでしまいました。

3773センチュリーとプレジデントを比較した感想

友人から借りた3776センチュリーの中字を1週間ほど書きまくってみました。
プラチナ万年筆のホームページには、センチュリーとプレジデントの比較について、センチュリーのペン先は14K、プレジデントは18K、センチュリーは、ペン先の先端部分を平らに絞ってあり、フレッシュなままインクが使える「スリップシール機構」を搭載。プレジデントは、ペン先の先端部分まで絞り込んで筆圧の高い人にも対応する筆致感を優先している、とありましたが、実際に使ってみた結果について、私なりの個人的な感想をまとめてみました。

・書き味は、プレジデントの方がセンチュリーよりも硬い感じ。
・プレジデントのペン先は、しなりをあまり感じられず、ストレートな書き心地なので、筆圧の高い方には、断然、プレジデントの方が書きやすい。
・プレジデントの方が値段が高い分、高級感がある。

私の場合、筆圧も高めで、文字を硬筆のようにゆっくりと丁寧に書く時もあれば、口頭発言のメモを急いで書きとる場面もあるので、センチュリーよりもプレジデントの方が断然合っていることが分かり、結局、プレジデントを購入することにしました。

プラチナ万年筆 プレジデント PTB-20000P(ペン先:18K)

ゴールドカラーが、プラチナ万年筆 プレジデント PTB-20000P(ペン先:18K)
プレジデント PTB-20000Pは、ブラック(黒)の太軸AP樹脂にゴールドカラーが映えますが、ちょっと、高級感に溢れ、個人的には、主張がやや強い印象を受けてしまいます。

プラチナ万年筆 プレジデント PTB-25000PR(ペン先:18K)

プラチナ万年筆 プレジデント PTB-25000PRはペン先がロジウムメッキ染分けとなっています。
プレジデント PTB-25000PRは、ボディがブラック(黒)の太軸AS樹脂にシルバー色なので、いわゆる、控えめな色で主張がなくて、個人的にはこちらの方が好きです。

ワインレッドカラーのこちらは、プラチナ万年筆 プレジデント PTB-20000P(ペン先:18K)

春夏秋冬 幸福 平和

プラチナ万年筆 プレジデントの文字の太さを写真で紹介
はっきり言って、プラチナ万年筆のデスクペンの「極細」と、プラチナ万年筆プレジデントの「細字」は、線の太さは殆ど変わりません。
プレチナ万年筆プレジデントの「細字」と「中字」は、わずかに「中字」が太くなりますが、細字は文字の色が真っ黒なのに対して、「中字」は黒は黒でも、力を入れた部分とインクが溜まった部分の色ムラができてしまいます。

よりシャープに書けるのは「細字」ですが、細字も中字もプレジデントの場合は、さほど変わりません。中字は、インクの出る量が細字よりも多い為、色ムラができてしまいます。
書き味は、細字は「カリカリ」ですが、中字も「カリカリ」な感じがします。プレジデントはペン先が硬めなので、このカリカリ感は他のパイロット万年筆やセーラー万年筆とは、全く異なります。

プラチナ万年筆 プレジデントのブラック、ワインレッドを写真で紹介

プラチナ万年筆 プレジデント PTB-20000P ブラック 細字(F)

 

プラチナ万年筆 プレジデント PTB-20000P ワインレッド 中字(M)

 

まとめ

あくまでも個人の感想ですが、プラチナ万年筆プレジデントは、要するに、「硬め」です。
ですので、文字をゆっくりと丁寧に書きたい人にはオススメかと思います。
書き味というのは、早く書きたい人、ゆっくり丁寧に書きたい人によって異なりますので、一言で、書き味と括ることはできません。
プラチナ万年筆プレジデントは、ゆっくりと、丁寧に、硬筆の清書のように、トメ、ハネ、ハライをしっかりと書きたい人には、オススメできる万年筆です。

よく、硬筆の練習ではデスクペンが良いと言われますが、硬筆の練習をするのであれば、プラチナ万年筆プレジデントの方が何倍も良いと思います。一度、プラチナ万年筆プレジデントを経験してしまうと、デスクペンには戻れません。

次回は、セーラー万年筆プロフェッショナルギアと、パイロット万年筆カスタム845をご紹介したいと思います。

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