GPartedはデータを保ったままパーティションのサイズを変更したり、分割することのできるソフトです。
多くのファイルシステムをサポートしており、Windowsに搭載されている「ファイルの管理」と比べわかりやすく簡単にパーティション操作を行うことができます。
GPartedの使い方
GPartedはLinux用のソフトのため、そのままではWindows上では動作しません。
ライブCD、もしくはライブUSBを作成することで利用可能となります。
公式サイトからダウンロードしたisoファイルをライティングソフトを使ってディスクやUSBに焼きこみます。
このライブCD / USBをPCに接続した状態でPCを起動することでGPartedが立ち上がります。
ただし、通常ですとディスクドライブやUSBよりもSDD / HDDが優先して起動するようになっていると思いますので、BIOS画面で先にディスクドライブ / USBから起動するように設定を変更しておく必要があります。
BIOS画面の出し方はメーカーによって手順が異なるので、わからない方はメーカーへお問い合わせください。
Windows10で使える?
Windows10でも使うことができます。
64bit版か32bit版か間違えないようにしましょう。
パーティションの変更方法
GPartedの起動
ディスクドライブ / USBが優先された状態でPCが起動すると、起動モードの選択画面になります。
「GParted Live (Default settings)」が選択されているのを確認し、Enterキーを押します。
Configuring console-dataという画面になります。
「Don't touch keymap」が選択された状態でEnterキーを押します。
「Loading language settings」という画面になり、「Which language do you prefer?」と聞かれるので、日本語である「15」を入力してEnterキーを押します。
次に「Which mode do you prefer?」と聞かれるので、「0」を入力してEnterキーを押します。
これでGPartedが起動します。
パーティションの変更方法
メニューバー左側の「GParted(G)→デバイス(D)」、もしくは画面右上のプルダウンメニューからパーティションを変更するディスクを選択します。
すると、ディスク内のパーティションがリスト表示されます。
ドライブレターが表示されないので、ラベルや容量、使用済み容量、空き容量からどれがどのドライブか判断しましょう。
パーティションをリサイズしたい場合、リサイズしたものを選択した状態で画面上部の「→」のようなアイコンをクリックします。
「リサイズ/移動」の画面が出ますので、「新しいサイズ」に容量を入力するか、領域表示左右の三角をドラッグすることでパーティションのリサイズを行うことができます。
領域表示そのものをドラッグすると、パーティションの移動を行うこともできます。
リサイズ内容が決まったら、右下の「リサイズ/移動」ボタンをクリックします。
最初の画面に戻るので、上部ツールバーの緑のチェックマークアイコンをクリックすればその内容でリサイズされます。
(緑のチェックマークアイコンをクリックするまでは実行されません)
パーティションを新規作成したい場合は上部ツールバー一番左の「+」の付いたアイコンをクリックします。
「新規パーティションの作成」の画面になるので、先ほどと同様パーティションに割り当てる領域を決めます。
「種類」をクリックしたままにするとパーティションの種類が出るので、いずれかに合わせてマウスボタンを離すと変更できます。
(通常は基本パーティションのままで構いません)
同様に「ファイルシステム」で操作を行うとファイルシステムを選択できます。
必要に応じて「ラベル」にボリュームラベルを入力します。
あとは右下の「Add」ボタンをクリックすれば設定した内容でパーティションが新規作成されます。
パーティションを削除したい場合は、選択した状態で上部ツールバーの赤い〇に囲まれた「×」をクリックします。
誤って操作してしまった時はすぐに黄色い矢印のアイコンをクリックして状態を戻しましょう。
他にもパーティションのコピー&ペーストや、右クリックからフォーマットを行うこともできます。
基本的には緑のチェックマークアイコンをクリックするまでは処理は行われません。
クリックする前に本当にその内容で問題ないか、必ず確認しましょう。
ダウンロードはどこから?
下記公式サイトの
GParted Live CD/USB/HD/PXE Bootable Image
Stable Releases
から、OSに合わせたISOファイルをダウンロードしましょう。
(64bit版→「~64.iso」、32bit版→「~86.iso」)
GParted -- Download
https://gparted.org/download.php
公式サイトのChecksumsをクリックするとハッシュ値を確認することができるので、より安全に使いたい方は照合しておきましょう。
ハッシュチェック可能なソフトを使ってもいいですし、コマンドプロンプトから「CertUtil -hashfile」コマンドで確認することもできます。
アクセス拒否時の対処方法
変更したパーティションのファイルシステムによっては後でフォルダ等を追加しようとした際にアクセス拒否される場合もあります。
ファイルシステムに詳しくない場合、普段利用しているものと同じものを選択しておくのが無難です。