biツールは、企業の色々なデータを分析し見える化することによって、経営や業務に役立てるソフトウェアです。
biはビジネスインテリジェンスの略で、ビジネスの意思決定に関わる情報を意味しています。
企業のデータ活用が拡大している現在、データを迅速で精度の高い意思決定を行うには、biツールが欠かせないものとなっています。
そこで今回は、biツールについてお話ししていきたいと思います。
biツールは無料で使える?おすすめランキング
biツールは無料で使えるものもあります。無料で使い続けられるものは、以下の4種類です。
上から順にオススメとして書いていきます。
・Pentaho(ペンタホ)
無料biツールのオープンソースで、高い自由度と拡張性を持っています。
基本的な機能は充実していますが、サポートは英語のみです。
対話型の分析手法や多様なレポーティングが可能で、先進的な分析手法のライブラリや、専門的なビジュアライズプラグインでビジュアル化したレポート作成ができます。
しかし、無料版はインストーラーがないので、ツールをサーバーとクライアントの個々でインストールする必要があります。また、基本的なプログラミングの知識がないと利用できません。
・Microsoft Power BI
Officeソフトの感覚で、データ分析できる無料biツールです。
マイクロソフト社により開発されました。
Officeを使い慣れている方であれば、簡単にデータ分析ができると思います。また、PowerPointのようにレポートを作成したり、ブラウザやスマートフォンで閲覧することも可能です。
プログラミングをしなくても、レポートなどを作成できます。
Facebookなどにも対応していて、無料版は1日ごとにデータソースからの定期更新ができます。
ですが、無料版では容量が1人1GBと少なく、他のアカウントとのレポートの共有や共同編集ができません。また、オンプレミス上にあるデータベースのデータを取り扱うことができず、アクセス制御もできません。
・Google Data Studio
簡単な操作で、センスの良いレポートが作成できるbiツールです。
Google AnalyticsやAdWordsとの連携もスムーズに行えます。
ノンプログラミングでデータ取得ができ、ドラッグ&ドロップでレポート、ダッシュボードの作成ができます。
また、Googleドライブでの共有が可能です。
ですが、印刷機能がなくWebでの閲覧のみで、異なるソースからのデータの合算描画と計算機能はありません。アドホックな分析には不向きです。
・Metabase
Metabaseは、オープンソースソフトウェアのデータ可視化ツールです。
分析機能自体は強くないのですが、データをわかりやすく可視化することできるので、データ分析の補助的なツールとして活用できます。
Javaで開発されたアプリで、Metabaseのjarファイルをシステムに設置して実行するので、インストールが簡単です。
また、日本語にも対応していて、シンプルなビジュアルでわかりやすい、最新のOSSデータ可視化ツールです。
グループごとにデータソースのアクセス権が設定でき、ActiveDirectoryと連携させることができます。
ですが、開発されて間もないためバグが多く、データベースの参照のみで保存ができません。専門用語が多いので、分からない場合は操作の理解に時間がかかるのが難点です。
フリーソフト版はある?
・FineReport
FineReportは、簡単なSQLができれば使いやすいツールです。
70種類以上のグラフやチャート、豊富な可視化効果とダッシュボード機能があります。
また、データ統合や共同作業、承認ワークフローやスケジューラタスクなどの業務効率化を図る機能も搭載されています。
90日間の無料トライアル版があるので、試してみる価値はあるかと思います。
トライアル期間中でも正式製品と同じく、機能制限がなしで全ての機能が無料で利用できます。
・Tableau Public
アナリティクスやレポート、ダッシュボード機能を備えたエンタープライズ版に加え、効果的な視覚分析のため、パブリック版の無料biツールも提供しています。
世界中のユーザがTableau Pubilcでデータ視覚化の作品を公開し、Webページやブログに埋め込むことが可能です。
使用上の不明点などを解決し、アドホックな深堀分析にも向いています。
機能比較表
無料のbiツールの機能を比較してみました。
Pentaho | Metabase | Microsoft Power BI | Google Data Studio | |
対象規模 | 企業規模問わず | 企業規模問わず | 企業規模問わず | 企業規模問わず |
ノンプログラミングでのデータ取り込み | ○ | × | ○ | ○ |
SQLクエリによる
データ取り込み |
○ | ○ | ○ | ○ |
ガイド、テンプレート機能 | × | ○ | ○ | ○ |
携帯での閲覧 | × | ○ | ○ | ○ |
awsで使える?
awsのbiサービスは、Amazon QuickSightを使用できます。
Amazon QuickSightは、分析に関する専門家がいなくても、企業に蓄積されたデータを分析し、可視化することができます。
また、さまざまなアプリケーションに組み込んで使用することができ、より高度なデータ解析もできます。
シェアの割合
biツールのシェアの割合は、クラウド型ツールのシェア拡大が好調だそうです。
また、国内の都市圏における企業のbiツールの導入状況は、全体の74%程度です。
7割を超える企業がbiツールを導入しています。
すでに多くの企業がbiツールを利用しているということがわかっています。