VidCutterは動画を切り出すことのできるソフトです。
主要な形式の動画ファイルを無劣化・再エンコード無しで切り出すことができます。
VidCutterは危険ではない?
VidCutterがフリーズしてしまったり、動作しないエラーが発生する場合があることからウィルスを心配する方もいらっしゃいますが、原因は別にあるので特に危険性はないようです。
ダウンロード方法や使い方
ダウンロード方法
下記URLよりインストーラーをダウンロードできます。
以前は32bit版OSと64bit版OSで別のインストーラーとなっていましたが、現在は共通のものになっています。
Releases · ozmartian/vidcutter · GitHub
https://github.com/ozmartian/vidcutter/releases
Select Destination Location
インストールするフォルダの選択です。
特にこだわりがなければそのまま「Next」をクリックしましょう。
Select Start Menu Folder
スタートメニューのフォルダ選択です。
これもそのまま「Next」で問題ありません。
Select Additional Tasks
デスクトップにショートカット登録するかどうかです。
必要に応じてチェックを入れたままか外すかし、「Next」をクリックします。
Ready to Install
インストール準備完了です。
「Install」をクリックしてください。
以上でインストール完了です。「Finish」をクリックしましょう。
使い方
VidCutterを起動したら、編集したい動画ファイルをドラッグ&ドロップします。
(左下の「Open Media」ボタンをクリックし、ファイルを選択してもOK)
動画が読み込まれるので、動画下部に表示されているスライダーをドラッグし、切り出し開始位置まで持っていきます。
(動画を再生して切り出し位置で一時停止でも構いません)
位置が決まったら、画面下部の「Start Clip」ボタンをクリックします。
同様に切り出し終了位置を決めて、「End Clip」ボタンをクリックします。
切り出すシーンが画面右側の「CLIP INDEX」に登録されます。
切り出すシーンが決定したら、画面右下にある「Save Media」ボタンをクリックし、編集を行いたいファイルを選択します。
「名前を付けて保存」画面になるので、任意の場所に名前を付けて保存してください。
編集処理が始まるので少し待ち、「Your Media file is ready!」という通知が表示されたら完了です。
スマートカット
再エンコードなしで切り出す場合、指定した位置に最も近いキーフレームで切り出されます。
そのため、本来カットしたい位置と微妙にずれる場合があります。
それを避け、正確にカットしたい方のために「スマートカット」という機能があります。
再エンコードを行う代わりにフレーム位置を指定し正確なカットができるようになります。
スマートカットは画面左下のハサミのマークをクリックすることでON/OFFの切り替えができます。
ただし、スマートカットをONにすることで
・再エンコードを行うため、エンコード時間がかかる。
・再エンコードによる画質劣化が生じる。
・マルチトラックの音声や字幕情報が削除されてしまう。
・編集失敗しやすくなる。
というデメリットもありますので、用途に応じて利用しましょう。
日本語化パッチはある?
日本語化はされていませんが、使い方が簡単なので英語が苦手な方でも問題なく使えると思います。
動かない時の対処方法
VidCutterは主要な拡張子の動画ファイルに対応していますが、正式なフォーマットで作られたものでないとフリーズし出力失敗する場合があります。
出力時に「0.0B」となり出力失敗してしまう
正式なフォーマットで作られていない動画ファイルを編集するとこうなります。
元の動画をmp4等のフォーマットに変換し直すと改善する場合があります。
出力中に「An error occurred」と表示される
スマートカットをONにしていると出やすくなります。
スマートカットをOFFにして編集・保存をやり直すことで改善されます。
動画結合の仕方
VidCutterは動画ファイル内から複数のシーンを切り出し、結合して出力することもできます。
シーンの切り出し動作を繰り返すことで、複数のシーンが「CLIP INDEX」に切り出し登録されます。
「CLIP INDEX」内のシーンはドラッグ&ドロップで順番を変えることもできます。
右クリックから「Remove selected」を選択することで指定したシーンの削除を、「Remove all」で全てのシーンを一括削除できます。
切り出すシーンと順番を確認したら、通常の切り出し時と同様に「Save Media」で保存すれば結合された動画ファイルとして出力されます。